わたし氏、突然の腹痛にビビるの巻
よもぎです。
朝からあまりお腹の調子がよくないなーと思ってはいたんです。今日は春に甲状腺を患って以来、月イチで通ってる病院へ行く日だったので、受診ついでに相談すればいっかなって。
でも病院へ行く頃にはおさまってたので、特に何も相談せずに帰ってきたんですけど、帰宅するなり、お腹が痛い…。胃ではなく腸の方。明らかに何か賞味期限的にヤバイもの食べた時とか、こう、胃腸炎的な感じの痛みで、しばしトイレに籠って出すもの出しても落ち着かない。
これは…再受診か…とりあえず少し様子を見てそれから判断しよう…なんか寒気もするし今は動けぬ…立っていると体が…くの字になってしまう…いてえ…
それから小一時間、暖房の前で、気休めにゆたんぽをお腹に当てながら横になってたらいつの間にかおさまりました。
とりあえず痛みが去ってくれて良かった。丁度家にいた夫がプリンを買ってきてくれたし、うん、朝もあまり食べてないからお腹すいた!プリン食ーべよ!
と思ってたのに、意外と食欲なかった。これは完全に胃腸炎では。まだ昼間だけど寝よ寝よ。
暖房のそばにいたせいか、今度は喉の乾燥がやばい。みなさんも体調にはお気をつけくださいませ。
あ、ちょっと待って。今朝わたし、一昨日の夜に炊いたご飯(部屋が寒いからって常温保存)と「消費」期限(賞味、じゃない)が昨日で切れてる豆腐食べたわ。そもそも不調だったところに自ら追い討ちをかけた説…。
今日はとりあえず安静にしときます。眠いし喉痛い。
【本】不倫 パウロ・コエーリョ
不倫とは無縁のよもぎです。だってなんか色々とめんどくさそうじゃないですか。隠してる時もバレた時も。絶対めんどくさそう。そういう労力はすべて読書とかゲームとかゲームとかゲームに費やしたいです。
不倫
なんというストレートすぎるタイトル。
要約すると容姿端麗、仕事もできる、良妻賢母な女性主人公が「わたしの人生、このままでいいのかしら」と、ある人の一言をきっかけに疑問を抱き、不倫に走るお話です。この主人公、自分でもわかってるんですよ「わたしは見た目もいいし、家庭でもばっちりあれこれ出来てるし」って。
いやそこで満足しろって話ですよ。
不倫で周囲の人を傷つけてなーにが「ほんとの愛」だバカタレ。
というのがわたしの率直な感想です。コエーリョ作品は「アルケミスト」が初めての出会いでした。「アルケミスト」は大好きで、紙と電子の両方で所持しているほどです。この「不倫」では途中でちょっとスピリチュアルな方面の展開がありますが、そのあたりのシーンはわたし、結構好きなんですよね。
ただ、この主人公はまっっったく好きになれなくてダメでした。目ぇ覚まさんか!と喝を入れたくなる程度には嫌いでした。
【本】などらきの首 澤村伊智
よもぎです。こちらは軽めなホラー。短編集です。
などらきの首
「ぼぎわんが、来る」「ずうのめ人形」などの澤村伊智さんの新刊です(とはいえ、発売されてから少し日が経ってしまいましたが)いつもはハードカバーが出た後しばらくしてからの文庫化ですが、今作はいきなり文庫での発売です。
わたし「ぼぎわん~」がとても怖かったのでそれ以来、澤村さんの本は楽しみで今作ももちろん大いに期待して読んだのですが、ちょっと期待はずれだったかな。面白いことは面白いんですけど「箸休め感」が強いといいますか。さほど怖くないのでホラーが苦手な人でも大丈夫じゃないでしょうか。
ぼぎわんシリーズに登場する比嘉姉妹が今回も出てくるので、他の作品が未読の方だと若干ついていけないかもしれません。真琴と野崎の出会いのエピソードがあったりと、どちらかというとシリーズのファン向けに感じられました。わたしはシリーズのファンなので、真琴キター!です。
これまでのシリーズのような「恐怖」を期待して読むとちょっと残念な感じは否めないですが、まぁこれはこれでアリではないでしょうか。収録作品の中でわたしが特に好きだったのは「居酒屋脳内談義」でした。
【本】体育館の殺人 青崎勇吾
体育館シューズ、というものに馴染みがないよもぎです。
体育館の殺人
これ、Kindle Unlimitedあったんですね。知ってたらそっちで読んだのに。
第22回(2012年)鮎川哲也賞の受賞作品だそうです。学園ミステリですよ。あ…わたし…鮎川哲也作品、未読です…今度読んでみます。
本を開きますと、事件現場となる学校および体育館の見取り図が出てきます。見取り図だいすき!いえ、見取り図そのものが好きなのではなく、見取り図が出てくるミステリが大好きなんです!文章を読み進めながら時々見取り図を確認して「ふむ…この部屋からあそこへ行くのは無理か…」とかやりたいんですよ!見取り図だいすきウェェェイ!
この「体育館の殺人」タイトルの通り、体育館で生徒が殺されます。でもそこは当時密室、犯人の脱出経路は?そして誰が犯人?
各章のタイトルも面白かったし、探偵役のキャラもクセがあってわたしは好きでした。ただ、探偵役さんは時折ちょっとマニアックなことを口走るので、もしかしたら何を言ってるのか理解できない人もいるかもしれませんね。もし理解できなくても物語を読み進める上で何の問題もないので大丈夫です。
終盤の謎解き章は見事でした。引き込まれました。文章も軽めで読みやすいので、普段あまり本を読まない中高生なんかにもおすすめです。
ところで作品の内容からは離れてしまいますが、見取り図を見ていたら校舎に渡り廊下がついていたんですが、渡り廊下って、壁がないものなんですか?よく見る学園モノのマンガやドラマでは屋根と床だけ、って感じなので。というのもですね、わたしは生まれも育ちも北海道でして、こちらの校舎では渡り廊下は普通に壁があり完全なる「屋内」なんです(もしかすると北海道でも壁のない渡り廊下が存在するかもしれませんが)壁のない渡り廊下だと、冬場、雪かきをしないと体育館へ行けないから…なのでしょうか、やはり。下手すると扉が凍り付いて体育館に入れないとか普通にありそう。
あ、だから体育館シューズが必要なの?渡り廊下、壁がない=土埃がたまりやすい、とかで靴底が汚れるから?
違ってたらごめんねって感じですが、壁のない渡り廊下も体育館シューズも、わたしの中では「マンガ・ドラマの世界でのお話」なので、ちょっとピンとこないんですよねぇ。
以上、余談でした。笑。
【本】真夏の航海 トルーマン・カポーティ
よもぎです。
もう北海道は冬になったというのに、また夏の物語を読んでしまいました。
真夏の航海
いいとこのお嬢様が、両親の長期留守中にハメを外しちゃうお話。ハメを外しすぎちゃってる感が否めませんでした。つまり…世間知らず…ということになるのでしょうか。身分の全く違う男と付き合っちゃったりして、あーあ大丈夫かなぁこの人…と心配になりました。
まぁ仕方ないですよね。自分とは違う世界に住む人に憧れ、惹かれるというのは、誰にも止めることができないのかもしれません。自分や周囲にないものだからこそ輝いて見えるのでしょう。ただ、パッと見は輝いていても、その裏側はハリボテなのかもしれません。そこのあたりの見極めができないと、未来はそんなに明るくないでしょうね。
そもそも簡単に見極められるほどの目を持ってるなら、そんなフラァ~っと惹かれないって話なんですけどね。
旅先から戻って色々と知ることになるご両親、さぞや…さぞや…。ああ、いたたまれない、この気持ち。
【本】レクイエム アントニオ・タブッキ
よもぎです。今の季節にこの本を読んでしまった自分が悲しいです。
レクイエム
七月の終わりのポルトガル、待ち合わせた人と合流するにはまだ時間がある。主人公は待ち合わせの時間まで様々な場所へ赴き、様々な人々と会い、会話をし、食事をします。
とても暑そうなんです。汗びっしょりだから替えのシャツを買わなくては、なんてシーンが出てくるくらい真夏。なんでこんな寒くなってから読んだかなー、わたし。これこそ、真夏のくっそ暑い時に読みたい一冊だというのに。内容を知らずに初読みだったから仕方ないですけど。春先に「桜の森の満開の下(坂口安吾)」を読みたくなるように、これからは真夏に「レクイエム」を読みたくなるだろうと思います。
すごく幻想的で素敵でした。夢の中をふわふわ歩いているような感じ。幻想的でありながら、痛いほど眩しい太陽の光を感じ嫌でも真夏であることを思い知らされる文章。これを真夏に読めたらどんなに素晴らしかっただろう。来年は絶対夏に読んでやる!
【本】のぞきめ 三津田信三
よもぎです。ホラー小説が好きです。
のぞきめ
タイトルがひらがなだけのホラー小説って、なんだか怖さが増す気がしませんか?わたしだけかもしれないですけど。
この「のぞきめ」山の中の貸し別荘で夏休みのバイトを始めた大学生たちが、管理人から「これだけは、しないでくれ」と事前に注意されていたことをしてしまったがために怖ーい目にあってしまうんです。
その怪異の原因が後半で判明するのですが、わたしは「怖さ」よりも「悲しさ」が強かったです。
人を怖がらせる類のお話って、その発端は悲しい出来事が多かったりするんですよね。例えば「ここで女の人がこうやって殺されたので恨みに思って化けて出る」「未練が強くて成仏できない」「さみしくて道連れにしようとする」などなど。悲しかったり酷い出来事が起きた結果、命が消え「なぜ自分がこんな目に」と怨念だけが残り、生きている人たちに障る。その正体がわからないから、人々は怯える。
ホラーって悲しみと背中合わせになっていると思うんです。だからわたし近頃は、怪異の原因を突き止めるホラーを読むと、悲しいな…と感じます。あの貞子(リング)も、実は悲しい過去を背負っていたりしますもんね。