【読了】櫻子さんの足下には死体が埋まっている 太田紫織
よもぎです。
積読本の消化に忙しく、最近発売された作品にまではとても手が回らないわたしです。
でも本は、市場的な鮮度が落ちてからでも面白く読めるものがたくさんあるし、いつ読んでもいいんです!…と思いたいです…。
本は、発売されてすぐに購入した方が作家さん的には嬉しいそうですので、できればそうしたいのですが…なかなかうまいこといきません。
北海道・旭川が舞台のこの作品、北海道民のわたしは読むのをとても楽しみにていました。
タイトルの意味は読み始めてすぐ明らかになりますが、直球でした。3つの物語が収められたこの作品、櫻子さんと高校生の正太郎が事件に巻き込まれ謎を解いていきます。
どのお話も面白かったですが、3つ目のお話は「正義って何だろう?」と考えずにはいられませんでした。
AとB、正義はどちら?という問いがあったとしても、Aを信じる人にはAこそ正義、Bを信じる人にはBこそが正義、と、その人の立場や思考によって答えは変わってくるのでしょう。
難しいなあ…。
そうそう、作品の中で高級なお米をご馳走になった正太郎がその美味しさに感激して「でもうちはいつも安いあのお米」と、その違いを嘆くシーンがあったけど、わたしは正太郎の家と同じお米食べてますよ!そっちも美味しいよ!(正太郎も、普段のお米も美味しいけど、とフォローしてるところに著者の気遣いを感じました)