よもぎ日記

ゲームや読書が好きなインドア派。平凡な日常ネタばかりになると思いますが、インターネットの片隅でこっそり生きていくつもりです。

【本】天駆せよ法勝寺 八島游舷

よもぎです。

わたしは電子書籍で読書する際、いつもKindleを使用するのですが、Kindleってスマホのアプリもあるのをご存知ですか?出先で急遽待ち時間ができたけど暇つぶしどうしよう?って時はスマホKindleで読書してます。あと、スーパーの買い物でレジがとても混んでいてすぐには順番がまわってこなさそう・・・という時もスマホで読書したりします。便利な時代になったものです。

 

さて、今日はそんなKindle本から、ひとつご紹介します。

天駆せよ法勝寺 八島游舷

 

第9回創元SF短編賞受賞作、とのことです。

決して悪くはない評判がわたしのTwitterのTLにチラホラ流れてきていて、気になって購入してみました。まずは値段に注目してください。

なんと108円。

ひゃくはちえんですよ、この本。短編でページ数が少ないということもあるのかもしれませんが、108円ですよ?108円!この金額なら、読んでみてつまらなくても「108円だし、まぁ仕方ないか」で済むなと思い即ダウンロード。

 

内容をざっと説明すると、お寺がロケットのように発射されて、宇宙のずぅっと向こうにある大仏を拝みに行く、というものです。

 

もう一度言います。

お寺が発射されます、お坊さんを乗せて。

 

今までこんな設定の本は読んだことがありませんでした。仏教SFです。わたしが無知なだけで他にもあるのかもしれませんが、このジャンルってなかなか斬新ではないですか?

 

まずね「佛理学」という単語が飛び出してくる時点で独自の世界観が作られていることが確信できます。物理学ではなく佛理学です。祈祷で推力を得て宇宙に飛び出していくんです。飛行中にはトラブルも勃発。さて、ロケットと化した法勝寺は無事目的地へとたどり着けるのでしょうか。

 

単純に「面白い設定だな」と思って読み始めたのですが、ページをめくるにつれその荘厳さが際立ち、一刻も早い映像化を心から求めている自分がいました。これは絶対映像化すべき作品だし、その美しさをこの目で見たい!絶対目の保養になるだろうし、誰か!誰かー!映像作ってるえらいひとー!これを読んで、そして気に入ったら映像化してー!全力で他力本願です!わたしにはムリなので!