【本】そしてミランダを殺す ピーター・スワンソン
よもぎです。
Twitterで好評価ツイートがたくさん流れてきて気になったので読んでみました。
そしてミランダを殺す
なんという物騒なタイトル。「そしてミランダを殺す」ですよ、一体、何をして「そして」殺すつもりなんでしょうか。ミランダ大丈夫かお前。
このミランダってのは実業家・テッドの奥様。テッドによるとミランダは浮気してるんですって。だからテッドはミランダをぶっ殺してやりたいんですって。
なるほど。
それを空港で出会った知らない美女に話しちゃうテッド。こらこら。
美女「まじで?じゃ殺しちゃおうぜ!手伝うし☆(意訳)」おい待てーい!
と、いった二人の出会いから物語は始まります。
テッドあんた本気でそんな知らない人に・・・?大丈夫かこいつ、と若干ひきつつも読み進めていくと、詳しい状況が判明してきます。テッド、美女リリー、それぞれの視点から交互に進んでいく物語。ミランダはどうなってしまうのか。
雰囲気としてはノンストップミステリといった感じでしょうか。3章からなるこの物語、序盤はやたらセックスという単語が出てきて「またか」「何回出てくるか数えておけば良かったかな」と思ってしまうくらいだったし、一体ミランダはいつどうなるのよセックスよりはよミランダ出てこいやと多少げんなりしてしまいましたが、1章終盤からがらりと風向きが変わります。
そこからはラストまで一気に駆け抜ける感じでした。騙しているのは誰?追ってくる人も出てくる。犯人はこの先どうするつもりなのか?ミランダはどうなる?
帰省シーズンです。実家にWi-Fiないしなあ、暇だなあ、などという方はこの本をお供にしてみてはいかがでしょうか。
まあまあ面白かったですよ。Twitterで見かけた好評価ツイートは出版社がリツイートしていたものがほとんどなので、そりゃいい意見しか流れてこないですよね。出版社が良くない感想をRTするわけないわ笑、と後になって思いましたが、それでもそこそこ楽しめたので、普段読書をしない人ならかなり楽しめるかもしれません。