【本】死のドレスを花婿に ピエール・ルメートル
よもぎです。
サスペンスで怖い思いをするとは思っていませんでした。すっごく面白かった。
死のドレスを花婿に
ソフィーはベビーシッター。ある日、気付くとお世話をしている男の子が家の中で死んでいて、どう見ても状況的に自分がやったとしか思えないのに、やった覚えがない…。けど、とりあえず、逃げないと!
と、逃亡するところから物語は始まります。
ソフィーの逃亡劇はどのように進んでいくのか。
4部構成のこの小説は、2部で語り手がソフィーから別の人へ変わります。そこからが、もう怖いのなんのって。ホラーの怖さじゃないです、人間の怖さです。と同時に人間の脆さもすごく伝わった…。
「その女アレックス」で日本テビューした著者の邦訳第2弾。確かアレックスはシリーズものの2作目なんですよね。なんで2作目から邦訳したのかよくわからないですけど、そちらもおっそろしく面白かったです。
タイトルの、ドレスがなぜ花嫁ではなく花婿に、なのかは読んでいくとわかります。
いやほんと怖かったからこれ。ルメートルやばいわー。どんな顔して書くの?こんな怖いお話…。わたしが選ぶ翻訳小説ランキングで間違いなく上位にずっと居座る作家ですね。そもそもそんなに多くの翻訳モノは読んでない、という点はさておき。