【本】悲しみのイレーヌ ピエール・ルメートル
よもぎです。
最近、こんな本を読みました。
悲しみのイレーヌ ピエール・ルメートル
こちらはシリーズものの一作目でして、実は日本では二作目の方が先に発売されました。本好きさんの間では(世間一般ではどうだったのか分かりませんが…)結構話題になっておりました「その女アレックス」が、その二作目です。
アレックス、めちゃくちゃ面白かったんですけど、何せシリーズものの「二作目」。何故二作目から出したの?一作目のネタバレが思いっきり入ってるじゃないか!
と、悲しかったので、未読の方は「悲しみのイレーヌ」からお読みください…。
シリーズもの、ということはどちらの作品にも出てくる人物がいるわけです。それがカミーユ警部。ある出来事が彼に起こるのですが「アレックス」で過去の話としてサラッと出てきます。それを知った上で、これから何が起こるか分かっていながら読む「イレーヌ」は読み進めるのが不安でした。精神衛生上、よろしくないです。でもそこが面白いんですよ…くやしい笑
もしかして先に二作目を出したのはそれが狙いだったの…?
「イレーヌ」は二部構成になっており、残忍な殺人現場にカミーユ警部が出動するところから物語が始まります。第一部がなかなか終わらなくて、このバランスの悪さは一体…?と読みながら不思議だったのですが、二部に入ったとたん、そういうことか!と度肝を抜かれました。
ルメートル作品、面白いですよ。
ただ、残酷な表現が結構あるので、そういったものが苦手な方はお気をつけくださいね。