よもぎ日記

ゲームや読書が好きなインドア派。平凡な日常ネタばかりになると思いますが、インターネットの片隅でこっそり生きていくつもりです。

夫とは家事・育児の協力をしない生き物なのか

とある方の、夫とのトラブル(と、簡単に表現するのは申し訳ないですが…)のブログを読み、自分の子供が小さかった頃の事を思い出したよもぎです。

 

あの頃の夫は、家事・育児は女の仕事、と思っていたのでしょう。

 

ある夜、乳児の寝かしつけに三時間かかり、ヘトヘトになったわたしが寝室から出ると、キッチンには夕飯で使った食器類が積まれたまま。わたしが子供を寝かしつけていた三時間もの間、夫はずっとゲーム。

 

産後しばらく経った頃、実母が「赤ちゃん見ててあげるから夫くんとランチでも行ってきたら?」と声をかけてくれたので夫にそう提案すると「子供を預けて出掛けるなんてだめだ」とバッサリ。慣れない育児に疲れていたわたしは気分転換がしたかった。なにも旅行に行こうというのではない。小一時間、近所へご飯を食べに行きたいだけ。そう説明しても「それでも駄目だ」と却下されました。気分転換は許されませんでした。

 

乳児がつかまり立ちを始め、転倒が心配で目が離せない頃、隙を見ながら食事を作る毎日。その日は豚肉ブロックを煮たのですが、子供に気をとられつつの作業だったので、豚肉の切り方まで気が回りませんでした。それを一口食べた夫「この肉、どういう向きに置いてどう切った?」わたしは説明しました。すると「この向きで置いて、こう切ったの?」と、わたしの返答を繰り返します。そうだ、と答えると再度「この向きで!?こう切ったの!?」要するに、肉の繊維に対しての包丁の入れ方が気に入らなかったようです。子供を見ながらの夕飯支度で、そんなことまで気にしてる余裕はなかった。「だからそう切ったんだってさっきから言ってるでしょう!そんなに文句言うなら次から自分でやりなさいよ!」わたしがそう怒り出すと、彼はそれ以上何も言いませんでした。

 

乳児が幼児になる頃、トイレのトレーニング期間中の出来事。わたしが家事でバタバタしていると、夫がソファに寝転がったまま「おもらし、してるけど。」自分は動かずにわたしに始末しろと。子供が汚したものを片付けるのは苦ではない。ただ、自分は無関係とばかりに何もしない夫に苛立ちを覚えました。

 

それから少しして、わたしは体調に異変を感じるようになりました。食欲不振、吐き気、めまい。数日経っても症状がおさまらず受診・検査をし、その結果わたしに処方されたのは精神安定剤でした。ひとりでの家事・育児によるストレスが生み出した結果でした。

 

精神安定剤を処方されたことを夫に話すと慌てたように「友達とカラオケでもいっておいでよ」という言葉が出てきました。

 

今更何言ってんだろうこいつ。

 

心身ともに、友達と出かける元気なんてもう残っていませんでした。

 

確かにひとりでの家事・育児はきつかった。でもそれ以上に「同じ部屋にいながら協力しない人の存在」がきつかったのだと、今ならわかります。

 

それでも離婚することもなく数年が経ち、子供も手がかからなくなった頃、家族で外出した先で双子の幼児を連れた親御さんをみかけました。その姿を眺めながら夫が放ったのは

 

「一人でも大変なのに、二人とかすげえ大変だろうな」

 

という一言でした。

 

へぇ。大変なの、わかってたんだ。わかっていながら何もしなかったんだね。わたしは思わず「うちの子供が小さい時にあなた何もしなかったじゃない。何一つ大変な思いをしてないのに軽々しく【大変】とか2度と言わないでもらえる?あの当時あなたが何も協力しなかったこと、わたしは恨んでるから」と言ってしまいました。聞こえていたのかいないのか、夫は黙ったままでした。

 

その後もあまりに家事の協力がないので「わたしは家政婦ではない!」と2度ほど叫んだ結果、夫はお皿洗いやお風呂掃除を時々やってくれるようになりました。

 

家事・育児を手伝わなかった夫。エピソードはまだまだありますが、きりがないので。

 

ひとつ思うのは、彼は「家事・育児は女の仕事、やってもらって当たり前」という価値観の家庭で育ったのだなということ。結婚前、独り暮らしをしていた夫。義母は「妻」ではなく「彼女」という立場である当時のわたしにこう言いました。

 

「ごみの日の前日、息子の部屋へゴミを取りに来て、あなたの家に持ち帰って捨ててくれる?」

 

まだ若く、世間知らずでバカなわたしは「頼りにされている」と勘違いし、言われるままゴミ収集をしていました。本当にバカだ。今、あの頃のわたしに会えるなら「バカかお前。よく考えろ。ゴミ出しくらい彼自身にやらせろ」と言ってやるのに。その義母の言葉に何の疑問も抱かない彼も彼です。「自分は家事なんてしなくていいんだ」と思い込んでいたのだと、この事でよくわかります。それはもう大事に大事に育てられたのでしょうねえ。あ、嫌味ですからね、これ、念のため。

 

腹が立つことは色々とありましたが、今現在、夫と生活していることを悔やんではいません。彼は一番大変なときに家事も育児も協力してくれなかったけど(今は少しやってくれてる)、わたしの趣味には口出しすることがないからかなと思います。まあ「理解がある」のではなく「無関心」なだけかもしれませんが。

 

わたしが本を読もうがアニメや特撮を観ようが写真を撮ろうがゲームをやろうがグッズを買おうが、どうぞご自由に、といった感じです。子供が小さい頃は趣味には何一つ手が回りませんでしたが、今は好きにさせてもらっています。わたしも、彼の好きなことに口出しはしていないつもりです。彼が愛してやまないタバコだけはやめた方がいいと何度も言っていますが。

 

この先、わたし達夫婦がどのような関係を築いていくのかはわかりませんが、子供には「家事育児は男女関係なく参加すること。誰かと生きていく道を選ぶのなら、その理解のある人と暮らすこと」とみっちり教え込むつもりです。