【本】誕生日の子どもたち トルーマン・カポーティ
よもぎです。
先日初めてカポーティを読んでからというもの、他の作品も読みたい衝動に駆られています。
カポーティに関する知識は全然ないので、予備知識なしに読んだのがこちら。訳は、あの村上春樹氏。
誕生日の子どもたち
短編集なんですけど、その中のひとつ「感謝祭の客」が、わたしには「ずっきゅーん!」ときました。
自分をいつもいじめてくるイヤなヤツ。少年はそいつの事が嫌い。学校に行くのもイヤになっちゃう。だけどそいつを感謝祭のパーティに招待しなさいって、親友が言うんだ…。
というお話なんですけどね。親友っていうのは同居しているおばあちゃん(でも続柄としてはイトコになる)ほんとにそいつを家に招待するハメになってしまうのだけど、少年はどうするのでしょう。
親友のミス・スックは周囲の人からちょっと敬遠されちゃってる老女。だけど少年に正しいことを優しく教えてあげるのです。彼らの関係はとても温かく素敵で、誰にも間に入り込む余地はない。英語が読めたなら是非とも原書で読みたいと思いました。文章がとても美しいのです。英語、勉強しようかな。