【本】笑うハーレキン 道尾秀介
よもぎです。
道尾さんの作品、何作か読みましたがどれもわたし好み。今回はこの「笑うハーレキン」を読了しました。
ところで、わたし「ハーレキン」が何なのか知らないまま読み進めてしまったのですが、道化師のことなんですね。初めて知りました。そして芸を持っているのが「クラウン」、サーカスなんかでお客さんを笑わせるのが「ピエロ」だという違いがある、ということも、自分で調べて初めて知りました。ピエロには涙が書かれているということも。
この本がきっかけで得た興味(というか疑問)からの知識なので、やはり読書というのはためになるなぁ、なんて事を思いました。
わたしが物事を知らなすぎるのではないかという疑惑はさておき。
「笑うハーレキン」こちらの主人公はなんとホームレスの家具職人である男性、東口。彼がホームレス仲間と共に騒動に巻き込まれるお話です。ホームレスだけど、車で寝起きして仕事もちゃんと請けてる。単純にすごい。
彼ね、幼い息子を事故で亡くした過去があるんです。わたし自身、子を持つ親として、その点は読んでいて非常に辛かったです。失ってから初めて気付くその価値…。これは人間誰しもが味わったことのある感情かもしれませんね。
ストーリーそのものは流れもよく、特に後半はハラハラさせられました。ラストは希望に溢れていて明るいです。読んでいて何か色々と考えちゃったな、この作品。働くことだったり、家族のことだったり。
ま、最終的な感想は世の中結局お金ってとこです。お金は大事だよ…ほんと…。