よもぎ日記

ゲームや読書が好きなインドア派。平凡な日常ネタばかりになると思いますが、インターネットの片隅でこっそり生きていくつもりです。

【マンガ】さよならミニスカート 1 牧野あおい

寒がり選手権があればぶっちぎりで優勝しそうな勢いで日々寒がりなよもぎです。

今シーズンはとにかく体が冷えてしまうので、大好きなスカートもなかなか着用できずにいます。スカートって、冷えるんですよね。

 

そんなわたしとはまったく違う理由でスカートに別れを告げた女の子の物語がこちら

 

さよならミニスカート 牧野あおい

 

 

主人公の仁那(にな)は高校一年生。学校の制服はスカートではなくスラックスを着用して登校しています。髪型や言葉遣いも男の子のよう。

 

クラスの女の子たちにはそんな仁那が理解できないようです。むしろ「男子っぽくしたいイタイ奴」ぐらいな感じで遠くから見ています。仁那とは違い、短いスカートにふわふわした言葉遣い、まごうことなき「おんなのこ」といった雰囲気のクラスメイト・未玖(みく)。彼女は事あるごとに「女の子」であることを強調しています。

 

読み進めていくほどに「女の子」という存在を意識してしまうこの作品は、少女漫画誌「りぼん」に掲載されているそうなんですが、よくある女の子同士の友情だのイケメンとの甘ぁい恋愛だの、といったお話では(今の所)なく、女の子におこる性的被害なども含めたサスペンスタッチな、この雑誌ではこういうのは今までなかったのではないかと思える何とも異色な作品です。

 

これね「女の子」だけではなく、性別年齢問わずとにかく色んな人に読んでみてもらいたいんです。

 

仁那が抱える秘密や彼女の心に居座る闇など「りぼん」を読むような年齢の子にはちょっと難しいかもしれません。でもこの作品をきっかけに、嫌なことをされたら声をあげてもいいんだ、とか何かひとつでも考えたり感じたりすることができたらいいなぁと思います。

 

帯には「このまんがに、無関心な女子はいても、無関係な女子はいない。」と書かれていました。本当にその通り。「触られたくないなら短いスカートなんか履くなよ」というようなセリフが出てきますが、これと似たような言葉、世間でもよく聞きますよね。性犯罪の被害者に対し、加害者を挑発するような格好をしているお前が悪いんだ、と。悪いのは加害者です。己の欲望の赴くまま理性・自我を失って他人の心に土足で踏み込むのは、擁護できることではないと思います。わたし自身、以前勤めていた職場でセクハラで嫌な思いを何度もし、それをある人に相談したところ「仕方ないじゃん」の一言で片付けられた過去があります。何が仕方ないんでしょうね。わたしはセクハラしてきたその人たちを今でも許していません。とっくの昔に辞めた会社なので、もう会うこともないですが。

 

とにかく。みんなこのマンガを読んで、一度色々と考えてみるといいと思います。なんか昔のことを思い出してだんだん腹が立ってきました。ぷんすか。