よもぎ日記

ゲームや読書が好きなインドア派。平凡な日常ネタばかりになると思いますが、インターネットの片隅でこっそり生きていくつもりです。

【本】マリー・アントワネットの日記 Rose 吉川トリコ

(以下、「マリー・アントワネットの日記」風に記します)

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やっほー☆よもぎだょ!

 

マリー・アントワネット、みんな知ってるよね?今日はね、そのトワネットちゃんの日記を読んだから感想なんて書いちゃおうかなーと思ってるとこ。

 

トワネットちゃんのこと、どのくらい知ってる?わたしはねぇ、んー、そうだなぁ、フランス革命で首ちょんぱ☆されちゃった、国民の血税を浪費した王妃さま、ぐらいにしか思ってなかったかなぁ。当時「パンがなければケーキを食べたらいいのに」とかのたまってめっちゃ炎上したって話だけど、最近どこかで「それは違う」なんて意見も見かけたし、実際のところ、わたし、彼女について詳しくは知らないんだよねー。

 

で、文章が軽いって評判の「マリー・アントワネットの日記」を読んでみようかなって気になったわけ。

 

この作品はトワネットちゃんが日記を綴っている、という形式で物語が進んでいくのね。この文章がまぁ、ギャルっぽいというか、むしろギャル寄りのオタクっていうか、とにかくネットスラングだの略語だのガンガン使いまくってて軽快なことこの上ないのよ!表紙のイラストからしてトワネットちゃんスマホで自撮りしちゃってるし、ルイ16世のこと自担呼ばわりしてるし、オマエほんとにフランス王妃なのかよwwwみたいなwww

 

全2巻で完結なんだけど、1巻にあたるこの「Rose」では、トワネットちゃんがオーストリアからフランスに嫁ぎ(この時点ではまだ王太子妃)王室のしきたりなんてくそくらえ!とやりたい放題やっていて、読んでいるこっちも頭を抱えたくなっちゃったりする感じ。でもほら、この先フランス革命が起きて王室一家に降りかかる悲劇を思うとさぁ・・・ちょっと切ないよね。今のうちに楽しんでおきなさいよーって言ってあげたくなっちゃうんだよね。

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・・・はい、こんな感じの・・・あまり・・・こう、おりこうではなさそうな文章でひたすら綴られていく「マリー・アントワネットの日記Rose」ですが、これが意外と面白くてさっくさく読み進められます。しょっちゅう出てくるネットスラングにいちいち注釈が入っているので、スラングよく知らないし・・・という人でも問題なく読めると思います。なお、わたしは注釈がなくてもほぼ理解できる程度にはネットをうろついておりますので、より楽しめたことをご報告しておきます。

 

テキトーな感じの作品なのかと思いきや、これ、おそらくかなり色々と調べてから書かれているのではないでしょうか。歴史の勉強苦手だなぁ、なんていう中高生や、一般常識としてマリー・アントワネットについて知りたいな、なんて人にはおすすめです。「歴史を学んでいる」という意識を持たずとも、小説を読んでるだけで自然と学べてしまう、といったところでしょうか。

 

正直なところ、わたし、トワネットちゃんにかなり感情移入してしまいました。