動物ショーが苦手になったのはクマがきっかけだった
よもぎです。
突然ですが、わたしは動物のショーがあまり好きではありません。
先ほど書いたクマが題材の本についての記事で、軽くクマの恐ろしさについて触れました。
yomoginosukinamono.hatenablog.com
ヒグマはとにかく恐ろしいと思っていたし、それは今でも変わりありません。
ある時、ヒグマのショーを見に行く機会ができました。あの恐ろしい動物を従わせるなんて、どんなショーを見られるのかとわくわくして向かったのですが・・・。
目の前にいたのは、おそらくまだそんなに年齢を重ねていない、若い・・・というか子供に近いヒグマ。首輪をつけ、そこからのびた鎖は、無愛想な飼育員さんが握っています。飼育員さんはクマに指示します。「さぁ、このブロックをあそこに重ねてごらん、この橋をわたってごらん」などと。
クマは言われた通りに動きます。指示通りに動いたあと飼育員さんの元まで戻るのですが、その時に飼育員さんは強く鎖を引きます。ぐいっと強くです。クマが戻るのを待てばいいのに、強く引っ張るのです。何か芸をこなす度、飼育員さんは強く鎖を引っ張ります。クマは引っ張られた衝撃で体がグラつきます。見ていて、あまりに可哀相でした。飼育しているクマに対する愛情などかけらもない、そんな印象でした。
そのショーを見て以来、わたしはどんな動物のショーも見る気がしなくなってしまいました。様々な場所で行われている動物ショーのほとんどは、その動物と飼育員さんが愛情や信頼という絆で結ばれて、そして練習しているものなのでしょう。頭ではわかっていても、気持ちがついていけなくなってしまいました。
わたしは動物愛護に力を入れている訳ではありません。多くの人と同じように、普通に動物を見るのが好きなだけです。そんなわたしですらショックを受ける、動物に対する乱暴な扱いをこの目で見てしまって以降、ショーそのものに気持ちが全く向かなくなってしまったのです。
あの乱暴なショーを見た施設には、あれ以来足を踏み入れていません。もしまだショーを続けているのなら今は改善されていて欲しいなと、心からそう思います。