【本】家の中で迷子 坂口恭平
どうもぎっくり腰が治りきっていないらしいよもぎです。
ちょっと重さのあるものを持ち上げたり、体に合わない椅子に長い時間座っていると「いつもの部分」が軽く痛みます。いつになったら完治するのやら。じわじわ良くなってきてはいるんですけどね。痛まない日もありますし。まぁ、無理せず気長に湿布を貼り続けます。
さて先日、なんとも不思議な印象を受けた本を読みました。
家の中で迷子 坂口恭平
うん?家の中で迷子とは一体?これは興味を惹かれるタイトル。どういうことなんだってばよ、と読み始めてすぐ、タイトル通り迷子になってしまいました、わたしが。文章の海で、完全に迷子です。
試着室に入った主人公が、そこから様々な場所で様々な出会いを繰り返すお話…?不思議の国のアリスを難解にしたような印象でした。いきなり現れる人がいたり、で、その人の言ってることがなんかよく分からなかったり…えっと、日本語でおk、っていうか…。不思議の国のアリスは夢の中の出来事で、次から次へと場面も登場キャラも変わってゆき、不思議な雰囲気をまとったままお話が進んでいきますが…。この「家の中で迷子」もある意味夢の世界をさ迷い歩いているような、そんな不思議な流れ。
あくまでもわたし個人の感想であることを強調しておきますが、途中の意味のわからなさは「ドグラマグラ」に匹敵するかもしれません。これが、一体、物語にとって、どんな意味が、あるの、でしょう、か?わ・か・り・ま・せ・ん(涙)…みたいな感じで読み進めました。
で、どうにか読了はしたんですが、結局意味が全くわかりませんでした。ですが!何かとてつもなく大きなメッセージといいますが、大事なことと言いますか、とにかく「何か」読み取れるものがあったはずだ、と強く思ったんです。「なんだよこの本わけわかんない」と放り出す類のものではなく、何か…何か「読んでよかった!」と思うような読み方ができたはずだと思うんです。自分の読解力のなさを痛感しました。読み取れなかったことがすごく悔しい。ドグラマグラは読みきったというだけで「よく頑張ったな、自分」と満足してしまったのですが、この作品は何度か読み直して是非とも自分なりの解釈をしたい、そう強く思いました。なにか掴めそうなんです。何かを掴めるはずなんです。
さほど長くない作品なので、暇を見つけて再チャレンジしようと思います。